下りは道が楽なこともあって復活したビデオで撮影をしながらのんびりと進む。途中ガイドのおじさんが気を利かせて急峻な近道に案内したため、もう一度林道に引き返すというロスもあり、7時過ぎにはなってしまったがどうにか全員無事カンペレットに到着することが出来た。
正確にいうと一人ミンダでもてもてだったタンゼーさんが両足の裏の皮がむけてしまい、途中の救護センターに宿泊することになった。
到着後のアレンジの為先頭を進んでいたルインさんは4時には到着していたそうだから、ルートとしてはかなり楽だということだろう。
さてこの日の宿は建設省の宿舎で2階建て、なかなか広々とした快適な宿である。残念ながら電気が来ていないのでろうそくの火がたよりである。
登山中は万全の装備でヒルを防いでいたのだが薄暗がりの中で靴、靴下を脱いだ為、短い時間に3箇所ほどやられた。他の人から移って来たのもいると思う。
昨日からびしょぬれの衣類を乾いたものに替えようとすると、ミンダから来ているはずの車は昨日のハリケーンで道路が封鎖された為、まだミンダにいるというではないか。ではここからパガンまでどうやって帰るのだ。
ひさしぶりにおかずのある食事を取ってベッドに入る。外は暴風が吹き荒れ、風の音がうるさくてなかなか寝つけなかった。