トシのベトナムーラオス、中国国境調査行

99年6月、インマルサットミニMでインターネット接続!

 

 

 ベトナム国営放送

 

ベトナム国営放送をバックにお送りします [ 06.16]

昨15日は通信しようと思ったら雨。ということでのんびりと写真やインタビューの内容などの資料の整理をしまして、翌16日です。

今日はもうラオスとの国境から2km少々のところに来ています。って来ちゃいけないみたいなんですけど。主に安全上の理由だそうです。 ゲリラとかじゃなくてもうなんというか無法地帯みたいな感じですね。僕みたいに高そうな機材をいっぱいぶらさげてる育ちのよさそうな(笑)おぼっちゃまは鴨がねぎ背負ってるようなもんです。ハイ。というわけで国境の集落には近づかずに少数民族の家の周りでぶらぶらしています。彼らの家はかなりの急斜面に高床を築いたものです。標高1000mほどなので朝は結構冷えます。夕べは緊張してなかなか寝つかれなかったのですが天井にいくつかの光が明滅しているではないですか。僕らを襲おうと無法者が来たのかと思って臨戦態勢に入ってしまいました。光の点滅を懐中電灯の合図だと思ったのですね。 ま、ついこのあいだまで戦争してた人たちですから勝ち目はありませんが。そんな年配の人が来るわけはないか。実は屋根の隙間から入り込んだ10数匹の蛍でした。それで緊張がほぐれたのでしょう、いつしか寝いっていました。 さて今日16日ははるか彼方から聞こえてくるベトナムの国営放送と国歌?にたたき起こされました。5時です。まだ暗いのに。今日のレポートは音割れのひどい遠くの町から聞こえるベトナム国営放送をバックにお送りします。

 

 健康センターの地図は....

 

ベトナム料理はおいしい! [ 06.18 0:23 ]

今日(17日)は夕方からすごい雨でした。もしかするとランドクルーザーが立ち往生する可能性もあるので明日の昼頃にここを離れるかもしれません。もう一度雨が降ったら危ないみたいなので。それではまた。二村

とか言ってましたが、昨日(17日)は送信できませんでした。 雨の為。今日はハノイからの送信です。写真は私達が滞在した国境付近の集落です。集落ったってこんな有様ですが。 昨日懸念していた通り雲行きが怪しくなってきたので協議の結果、1日早くハノイに戻ることにしました。

腹ごしらえをして山を降りますがなんだかお腹の調子がおかしいぞ。痛くはないのですがちょっとゆるい感じ。うーーん。ベトナム料理はおいしいのでついちょうしに乗って食べてしまいますが自重するべきなんでしょうね。といいつつ、行政区(とかりにしておきましょか)に挨拶に寄ると健康センター長が食事の準備をして待っているではありませんか。全く食べないのも失礼にあたるし、おいしいんですよね、本当に。ただ辛いものとお酒だけはちょっと遠慮<といいつつ一気のみさせられました。男は三本足なので3杯飲まないと駄目だとわけわかんないこといわれて日本マレーシアを背負って立つ二村としては(馬鹿だねどうも)引き下がるわけにはいきませんでした。ちなみにいただいたお酒はお米のワインだそうですがまるっきり清酒。

ついでに申し上げるとこれまで食べたお米はみなジャポニカでマレーシアやタイで食べるインディカ(細長くパサパサしたやつ)ではありません。以前、台風の影響で日本がタイからお米を輸入して捨てたりして問題になりましたが、ベトナムのお米にしておけばよかったのに、ハノイで食べたお米よりここで食べるものの方がてりがあっておいしかったです。調理方法が違うのかもしれませんが。
ところでこの健康センターは地域の医療を一手に引き受ける施設なのですが、時にはラオス側からも患者がやってくるとかでそのあたり医は仁術というか、なんというか愉快な事実ですね。

センター事務室の壁にかかるいくつもの手書きの地図についてなにげなく質問すると病気の分布図だそうです。ちなみに国境付近はマラリア厳重注意区だそうで真っ赤に塗られていました。がっくり。かかったかもしれません。ずいぶん刺されたので。

昼過ぎにこの町を出発。なんとなくメキシコあたりの街道沿いを思わせる町を後にして一路ハノイへマラリア恐怖とゆるいお腹を抱えて出発です。
途中、お約束のパンクなどありましたが3人の若者(筆者含む。文句ある?)が迅速に対応。夕暮れ時のハノイに到着しました。

二村は軽い食中毒の模様で体がこりまくっています。首のあたりが特にひどいと訴えるとマン教授が薬用油を用いて特別の処置をほどこしてくれました。こっている部位をスプーンのエッジでこすり真っ赤になったところへ薬用油をぬりつけるという荒業です。聞いただけで痛そうでしょ。痛いです。ほんとに。現在私の肩は神輿でも担いだような状態です。

明日18日は早朝5時20分の列車で中国国境方面のサパという保養地へ出発です。約10時間の旅。目的はもう完全に観光で、サンデーマーケットに集まる民族衣装をまとった少数民族をカメラに収めることです。仕事は仕事なんですけど。サンデーマーケットでの撮影が早朝に終了すれば朝10時発の列車でハノイに戻ることになります。それが無理なら日曜の夜行便で月曜早朝にハノイ着、そのまま空港へ向かってマレーシアへという無茶なスケジュールになります。果たして今回の旅行、無事に終わりますことやら。

 

つづく

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