トシとショウタのチン州/ビクトリア山登山

嵐を呼ぶ男の嵐を呼ぶレポート!

 

『チン州到着』


3時頃になると一行は日本の山間を思わせる水田地帯に入って行った。チン州の山々はもうすぐそこである。

チャオトウで食事を取って出発すると後は登りの道が続く。
5時15分、マゴエ管区とチン州の州境にようやく到着。州境を示す石の碑には州の鳥であるサイチョウの絵が描かれている。
いよいよチン州へ入るぞと思うと体が引き締まる思いがした。

なにせ一般の旅行者は入域が規制されている言わば秘境なのである。東側のタイとの国境附近に較べると安全だといわれているが、とにかく外国人があまり来ていないのだから情報も乏しい。慎重になるにこしたことはない。

外気がどんどん涼しくなって来るとあたりを霧が被い始めた。かなり標高が上がっている証拠だろう。陽も暮れて真っ暗闇の中、ヘッドライトに松林が照らし出される。
道沿いに民家がぽつぽつと浮かび始め、道を歩く人も目につきだした。

さあ、ミンダに到着である。

 

 

『踊りの出迎え』

 

軍のゲストハウスに向かう斜面を登るとなにやら楽器の音が聞こえて来た。ゲストハウスの庭で歓迎の人々が楽器を鳴らし踊りを踊りながら我々の到着を待っていてくれたのだ。

女性達は白地に青いストライプの入った美しい民族衣装。男性は体の前に十字に弾帯のようなものをかけた勇壮な出で立ち。それが体をゆったりと揺らしながら車のヘッドライトに浮かび上がって来たのだ。

歓迎のポインセチアの花束を民族衣装の女性からいただいた。やっぱり感激である。

まさか昨日からずうっと待っていたのではないか?という疑問がわいたが、ルインさんに聞くと、夕刻食事をしたチャウトウから連絡をしたとのこと。いずれにしても召集をかけられたのだろうからほんとに感謝である。

ゲストハウスはお湯こそないものの水洗トイレも完備した非常にこざっぱりとした清潔なものだった。旅行業のショウタは『これなら大丈夫だ』を連発していた。

 

つづく

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